2019-01-01から1年間の記事一覧

同窓会に行ってきました。

中学時代の剣道部で同窓会をやるというので、超久々に地元に帰った。いま自然に「地元に帰った」と書いてしまったが、何年も訪れなかったうえに、もう帰る家もない。私の地元意識は十代のままアップデートされずにいるんだな。 アップデートされない私の地元…

自由への招待

自由ってのは金がかかる。俺ん家は貧乏だったから、昔から自由とは縁がなかった。自由帳も買ってもらえなかったから、裏が白い広告を束ねて自由帳の代わりにしていた。裏が白い広告は珍しい。だから俺はなるべく長く楽しめるように小さく小さく絵を描いたり…

きれいは汚い

今週のお題「桜」 「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」という有名なフレーズで始まる、梶井基次郎の『桜の樹の下には』を現代文の先生が紹介した。まさにその次の授業で英語の先生が死体を探しに行く有名な映画『スタンドバイミー』を観せてくれちゃった…

死ぬまでにやりたいことベスト3

いま、モーガン・フリーマンがアツい! 自分でもよくわからないけど、モーガン・フリーマンがいまマイブーム。モーガン・フリーマンが出ている作品を見まくっている。(モーガン・フリーマンって、モーガンと呼べばいいの? それともフリーマン?) 『ショーシ…

くたばれ社員旅行

景気のいい時は、我が社にも社員旅行があったらしい。会社からみんなバスに乗って温泉に行くのが定番のコースだったそうだ。みんなバスが出発すると同時に車内で飲み始め、その結果、本番の宴会にたどり着けなかったものも少なくなかったとか。それから、若…

確定申告ユーモア

拙者は浪人。あてのない旅の剣客でござるよ。ということはもちろんない。大学受験がうまくいかず、行くところがなかったので仕方なく浪人生となった。 1年間、高校生以上大学生未満の身分で、始終ふわふわした気持ちでいた。谷間に生きる者、それが浪人だ。…

三河安城駅を定刻どおり通過しました

ここんとこ送別会が立て続けにあったから、体重が増えて財布が軽くなった。課の送別会、部の送別会、係の送別会、さらに女子会で計4回ミサキちゃんを送り出したが、ミサキちゃんはまだいる。 うちの会社がブラックなのか、それともキャリアアップを伴う転職…

観覧車怖すぎる

タナトスがありあまる。だからホラー映画が好きだし、辛いもの好きだし、鼻にもピアスをあけた。遊園地に行けば、当然絶叫系のアトラクションに乗りまくる。 でも最近気づいたんだけど、遊園地でいちばん怖いアトラクションって、もしかして観覧車なんじゃな…

感動の感度が3000倍になった

「歳をとると涙もろくなる」っていうけど、本当かな。本当だったらいいな。 中学の卒業式の時、同じグループだった子たちがみんな泣いているなか、あたしは泣いていなかった。みんなと離れ離れになることは悲しいと思うんだけど、この日を境に環境が大きく変…

ブックオフ円環構造

じいちゃんが死んだ。じいちゃんはすごい読書家だった。以前から自分が死んだら、本棚は俺に譲りたいと言っていたらしく、じいちゃんの本棚は俺のものになった。 じいちゃんの本棚はでっかかったけど、本はこれに入るだけってばあちゃんと約束していたらしい…

古時計が聞けない

履歴書の長所欄にいけしゃあしゃあと「責任感が強い」と書いてしまう僕ですが、バイトをバックれて辞めたことがあります。でも、それもこの責任感の強さ故なんです。ここに懺悔します。 18の時に静岡から上京して西東京の大学へ通いはじめた僕は、オシャレな…

日本になりたかった

「大人になったら何になる?」っていうミホ先生の質問に、「ケーキ屋さん」「サッカー選手」「お姫さま」「プリキュア」とみんなが答える中、マサシは「恐竜」と答えた。他のみんなとは違う断固たる口調だった。正直言って、その迫力に僕は圧倒された。ミホ…

卒業式を支配した経験

どこの学校も今どきは行事にプランナーを入れるそうです。徹底した演出で感動を作り出し、見ている保護者を満足させるっていう戦略だと思います。やらされているこっちは別に面白くもなんともないんですけどね。小学校の運動会なんて、毎年毎年接戦で最後の…

なんだかもう無茶苦茶だった。

小3の息子が公園で水着を濡らしているというママ友からのタレコミ(LINE)があった。なんでそんな奇行を? ほどなくしてスイミングスクールからも「来ていません」という連絡が。謎はすべて解けた。サボったな。 サボったのはよくないことだけど、水着を濡ら…

女優が売れても歌手活動しなくなった

「何をするか」よりも「誰がするか」が大事なことは多い。私が「板垣死すとも自由は死せず」って言っても歴史の教科書には載らない(そもそも板垣じゃない)。でも私が死んだって板垣が死んだって、自由が死なないことには変わりないじゃないか。まぁとにかく…

大粒のミンティア

心当たりがある人もいると思うんだけど、暗い青春を送った者は悪魔に心ひかれる。私も例に漏れず悪魔召喚の儀式を試した。いわゆる黒歴史ってやつだ。全国のイケてない中高生の9割は試したんじゃないかな。そのうち実際悪魔を召喚することに成功したのはど…

ハンバーガーデイの革命

小さい頃、ハンバーガーは特別な食べものだった。いつもお母さんが連れて行ってくれる国道沿いのマクドナルドには大きなアスレチックみたいなのが併設されていて、わたしはそこで遊ぶのが好きだった。特にボールプールが好きで、連れて行ってもらうとずーっ…

奮戦した敵を手厚く葬る指揮官になる妄想

つまらん。何がつまらんかって上司ですよ。まぁ簡単に身近な上司を紹介しますと、まず責任とらない系上司。仕事を押しつけるだけ押しつけておいて、何かミスがあると「担当者の責任」とか言ってくる。 次に勘違い系上司。若手の意見もちゃんと聞いてるぜ!俺…

君はもう白ち〇ぽを見たか

朝起きたらアレが生えてた。今まで凹だったわたしの股ぐらに凸が生えてた。恥ずかしながらわたしはそういう経験がないので、これが本当にアレなのかはわからないんですけど、まぁでもたぶん噂に聞いたことがあるアレだと思う。なんか人から聞いた話と特徴が…

虫歯の痛み

坂口安吾はエッセイで、虫歯と性病は同じ種類の痛みだって言っていた。わたしは虫歯にも性病にもかかったことがないから全然共感できない。だいたい虫歯っていう名前が変だ。虫歯の原因は虫じゃないんだから。虫に対する深刻な風評被害だ。訴えられても知ら…

赤面症の思い出

昔っから人と話しているとすぐに顔が赤くなっちゃって、それがずっとコンプレックスというか、ちょっと恥ずかしかった。思春期の頃に「リンゴちゃん」とか「トマト」とか呼ばれるのも、相手に悪意はないのはなんとなくわかってたけど、イヤだった。あと「天…

逡巡しない強さ

「人間は考える葦である」とパスカルは言った。人間のすばらしさは思考のすばらしさということだけど、本当かな。いつだって考えることが正しいとは限らない。 パスカルも言っていたように、人間は弱い。葦のように弱い。というか葦よりも弱い。カネがないと…

メビウス

帰路にファミチキを買って、食べながら帰るというのを習慣にしている。これがランチにサラダチキンを食べるのを習慣にしているってなると途端に健康的な感じになるから不思議だ。この世界は少し座標がズレるだけで意味が大きく変わってくる。 いつものように…

見斬りのオファー

福本清三さんを知っているだろうか。時代劇で斬られ役を演じ続け、「5万回斬られた男」という異名を持つ俳優だ。テレビで紹介されているのを見て、俺は体に稲妻が走るのを感じた。 あくまで裏方として相手を輝かせる姿勢、斬られ役に特化することで獲得した…

メシの量が足りないのが死ぬほど怖い

評判がよかったので、久しぶりに映画館に行って『ボヘミアン・ラプソディ』を観にいった。はみ出し者が成功して挫折して大切なものに気づく的なお話で、ありきたりで全然面白くなかった。 それから数日経って、話の流れからバイト先の先輩と『ボヘミアン・ラ…

気弱センサー

私は気が弱い。 ご飯を食べに行って、注文したものと違うものが出てきても黙って食べるし、この前も満員のエレベーターで足を踏まれたまま9階まで運ばれた。美容院では、もう少し切って欲しくてもOKを出すし、店員さんに勧められたものを買わないのは悪い気…