死ぬまでにやりたいことベスト3

 いま、モーガン・フリーマンがアツい!

 自分でもよくわからないけど、モーガン・フリーマンがいまマイブーム。モーガン・フリーマンが出ている作品を見まくっている。(モーガン・フリーマンって、モーガンと呼べばいいの? それともフリーマン?)

 『ショーシャンクの空に』も『ダークナイト』も『RED』も『グランド・イリュージョン』も見た。どれも面白い。特に『RED』がオススメ。

 それで、さっき『最高の人生の見つけ方』を見た。簡単に説明すると、余命宣告されたジャック・ニコルソンとモーフリ(モーガン・フリーマンの略)が、死ぬ前にやりたいことをやるっていうハートフルなストーリー。

 たぶんこの映画を見た人の8割が、死ぬまでにやりたいことリストを作ったと思う。わたしも部屋で彼氏と見たんだけど、「死ぬまでにやりたいこと3つ発表しあおうぜ」という流れになった。

 すごい悩んだ。わたしは色んなことをやったことがない。献血バンジージャンプも海外旅行も自動車の運転も外国人とセックスもしたことがない。でも、死ぬまでに絶対やりたいかっていうとそこまででもないな。

 本当にやりたいことを考えているうちに、予告状を出してから宝石を盗むとかも思いついたけど、なんかピンとこない。やりたいことがない。

 だいたい、こういう会話になったときに「巨大ロボットに乗って街を蹂躙したい」とかうっかり言っちゃったら、相手に変な人だと思われてしまうかもしれない。本当にやりたいことが見つからないし、ここは無難な解答をするのが正解なんじゃないか。

 でも正解ってなんだろう。映画の中では「見ず知らずの人に親切をする」っていう項目があったけど、こういうのってなんか偽善者っぽいというか、気取ってる感じがするなあ。かといって、酒池肉林系は下品で欲深い感じがして印象悪い。

 そういう訳で、わたしが考えた無難な死ぬまでにやりたいことベスト3を発表します。「貸切のディズニーランドで遊ぶ」「図書館の本棚まるまるひとつ分の本を読みきる」「大勢の人を感動させる」これです。

 「ディズニーランド〜」は欲望の中にかわいらしさを忍ばせてある。「図書館〜」には知性を、とどめに「大勢の人を〜」で優しさもアピール。イヤミにならないギリギリのラインを攻めつつ人間の醜さを感じさせない、我ながら見事なラインナップだ。

 ちなみに彼氏は「フルマラソンを完走する」「グアテマラに行く」「知り合い全員を呼んでクラブイベントをやる」だってさ。つ、つ、つまんねぇ〜〜

 死ぬまでにやりたいことは見つかんなかったけど、とりあえずこの(モーガン・フリーマン似の)男と別れることから始めよう。