「お〜いお茶新俳句大賞」完全攻略マニュアル

 みなさん、金と名誉が欲しいですか。わたしは欲しいです。ただ、残念なことに、それを手にするだけの才覚がないのが現実ですよね。

 そんなみなさんに耳よりな情報があります。

f:id:binetsusan:20200126200546j:image

 そう、「お〜いお茶新俳句大賞」です。佳作特別賞以上の賞に入れば、作った句がパッケージに載ります。これは、現代の句碑と言ってもいいくらい、たいへん名誉なことです。さらに! 最高で50万円の賞金が出ます。

 

「いや、俳句なんて作ったことねーし」

「結局才能が必要じゃねーか」

「死にたい…」

 

 そんな声が聞こえてきましたが、ちょっと待ってください。特別な能力なんてなくとも、現代のテクノロジーによって、俳句は作れるのです。

 

 それが「テキストマイニング」です!

 「テキストマイニング」とは、簡単に言えば、文章から、使われている言葉の特徴や傾向を分析することです。なんと、web上でテキストマイニングができるサービスがありました。しかも無料! ありがとうインターネット!

 

 さっそく過去2年分の受賞作から16~18歳の作品を抽出して、分析にかけます。(お〜いお茶新俳句は、年齢別に応募部門がわかれているので、ここでは高校生の作品を対象にしました。)

 

Let's マイニング!

f:id:binetsusan:20200126170830j:image

 マイニングにかけると、こんな感じで分析してくれます。

 一般的な文章では使われることが少ないのに、分析の対象にはよく見られる言葉には、高いスコアがつきます。つまり、スコアの高い言葉を使えば、俳句っぽくなるわけです。

 この分析によると、「冬の星」「春の風」あたりを使うと良さそうです。

f:id:binetsusan:20200126170853j:image

また動詞では「ぬぎすてる」「追いこす」が高いスコアを出しています。

f:id:binetsusan:20200126170859j:image

 さらに「共起キーワード」(一緒に使われることが多い単語の組み合わせ)もチェックします。すると、「風」は「君」や「マフラー」と一緒に使われることが多いようです。

 これらの情報を適当に繋げて俳句を作ります。

 

・遠い空ぬぎすててゆく冬の星

・春の風 君のマフラー追い越して

 

 完成です。

 どうでしょうか? かなりそれっぽいのではないでしょうか。

 これで、賞金と名誉は手に入れたも同然なのですが、やはり他人の言葉で作った俳句は自分の作品という気がしない。というわけで…

 

Let's マイニング!

f:id:binetsusan:20200126174254j:image

 自分のブログの過去記事をテキストマイニングしてみました。

 

・やってくるもろいモーガン・フリーマン

・たどり着く心もとないBOOKOFF

 

 わたしの語彙による、わたしの作った俳句! この方法を使えば、誰かが作ったっぽい俳句を作ることも可能なのでは?

 

Let's マイニング!

f:id:binetsusan:20200126180208j:image

 あいみょんの歌詞をテキストマイニングしてみました。あいみょんのことは全然知らないのですが、「揺れる」の登場回数はCD2枚で24回! このあたりを上手いこと使ってみたら、あいみょん風俳句になるのではないでしょうか。

 

・揺れるたびナウいあなたを愛してた

・イヤフォンを手放す僕を分かってよ

 

 いかがでしたか?

 今回の結果は、7月頃発表されるそうです。結果が出たらまた記事にしますね。

 それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました!

 

【参考】ユーザーローカル テキストマイニングツール( https://textmining.userlocal.jp/

 

 

(2020.01.26 21:00 追記)

f:id:binetsusan:20200126210404j:image

死にたい…

 

同窓会に行ってきました。

 中学時代の剣道部で同窓会をやるというので、超久々に地元に帰った。いま自然に「地元に帰った」と書いてしまったが、何年も訪れなかったうえに、もう帰る家もない。私の地元意識は十代のままアップデートされずにいるんだな。

 アップデートされない私の地元意識とは裏腹に、地元は大きくバージョンアップされていた。記憶にあった風景は、どれも色褪せるか、あるいは消えていた。その代わりにデッカいショッピングモールが出来ていて、駅からは無料のシャトルバスが30分おきに出ていた。

 同窓会に集まったメンバーも、記憶よりもずいぶん老けていた。Facebookとかで近況を知ってはいたが、やっぱり頭の中のイメージは十代のままアップデートされていなかったので、ちょっと衝撃的だった。たぶん、この会を経ても私の意識はアップデートされないと思う。

 剣道部の中には、同じ高校に行った子がいて、その子から「プレゴがすごいことになってる」という話を聞いた。プレゴっていうのは元カレのことだ。

 名前を聞くまで思い出しもしなかった。ある時期はプレゴが世界のすべてみたいに感じていたこともあったのに。でも、最後に会ったのは10年以上前だし、こっちもそれから色々あったし、はっきり言ってもう他人だ。それなのに、まるで私に属する事柄かのようにプレゴのことを報告されるのは、なんかヘンな感じがする。

 「あんまり興味ないな〜」と言ったら、周りのみんなも「いやいや、本当にすごいことになってるから、見てきた方がいいって!」と口々に言い出した。そして、そのままプレゴを見に行くことになった。

 連れていかれたのは、さっき見えたデッカいショッピングモールだった。

「何? ここで働いてるの?」

「いや、そうじゃなくて、このモール自体がプレゴなんだって」

 プレゴは地元の大学を卒業した後、文字通り地元に根を下ろし、だんだん大きくなって、ついにショッピングモールになったらしい。プレゴは現在も成長を続けていて、常に一部改装中だそうだ。

 よく意味がわからなかったけど、テナント一覧に、2人でよく行ったチェーンのクレープ屋さんが入っていて、なんか泣けた。

 

=======================================

【宣伝】

11/24(土)に開催される文学フリマに参加します。

かものはし通信(文フリ11/24ウ-12) (@kamo_bgst) on Twitterさんに、いつもブログで書いているようなやつがいくつか載ります。

当日は、明日海りおさんが宝塚を退団されるのをライビュで見届けなくてはならないので欠席しますが、よろしくお願いします。

自由への招待

 自由ってのは金がかかる。俺ん家は貧乏だったから、昔から自由とは縁がなかった。自由帳も買ってもらえなかったから、裏が白い広告を束ねて自由帳の代わりにしていた。裏が白い広告は珍しい。だから俺はなるべく長く楽しめるように小さく小さく絵を描いたりした。カラー印刷用の紙はつるつるしていて、色鉛筆のノリが悪くてイヤだったが、そんな贅沢は言ってられなかった。

 本当は高校にも通いたかったが、お金を稼がなきゃならんかったので就職した。貧乏っていうのは選択肢を奪ってくる。だから自由とは縁遠い。

 そんな俺の目の前に「フリータイム(11:00~20:00)600円」というカラオケ屋の看板が飛び込んできた。なんと!600円で自由が手に入るというのか!

 俺はさっそくカラオケ屋に飛び込み、興奮気味に「フリータイムで!」と告げた。店員が「ダムとジョイがございますが、どちらになさいますか」と言ってきた。意味がわからない。ダムは水を貯めるやつか? ジョイって女医のことか? なんでその2択になるのかは理解できないが、それならば女医の方がいい気がするな。

 「女医で!」と元気よく答えると、店員は部屋番号を教えてくれた。さらに、ドリンクバーを使っていいということだった。さすがフリータイム! 自由だぜ!

 俺は指定された401号室へ向かった。この中に女医がいるのか? こういうのは初めてだから、ちょっと怖い。勇気を振り絞って中に入ると、そこには薄暗く、怪しい照明の光があるだけで、女医の姿はどこにも見えなかった。

 後から来るタイプなのかと思い、今か今かと待ち構えていたが、ついに女医は訪れず、無情にもフリータイムの終了を告げる内線電話が鳴った。

 今になって思えば、ジョイとは女医のことではなく、エンジョイのJOYだったのではないか。それを勝手に勘違いして、俺は結局JOYできなかったのかもしれない。やはり金のない俺は、自由を享受することができないのか。

 もうとっくに春だというのに、まだ冬のように寒い風を浴びながら「次はダムにしてみよう」と心に誓った。

きれいは汚い

今週のお題「桜」

 

 「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」という有名なフレーズで始まる、梶井基次郎の『桜の樹の下には』を現代文の先生が紹介した。まさにその次の授業で英語の先生が死体を探しに行く有名な映画『スタンドバイミー』を観せてくれちゃったもんだから、影響を受けやすい10代だった当時の私たちは街中の桜を掘り起こした。

 そういう歴史があるせいで、私たちの街には桜がない。桜があるように見えるが、それらは全てホログラムだ。大人になってから寄付を募って装置を買った。罪悪感があったのだ。この街には桜を知らずに大人になった子どもたちが何人もいる。

 ホログラム桜も完璧ではない。この街の子どもたちは「桜吹雪」という言葉の意味をよく飲み込めていない。この街の桜は散らないからだ。

 室町時代、能を大成させた世阿弥は、著書『風姿花伝』の中で「花は散るからこそ美しい」というようなことを言っている。この街の子どもたちにとって、なんて残酷な言葉なんだろう。だから、この街では『風姿花伝』を禁書として扱っている。

 この街の子どもたちは、桜の本当の美しさをしらない。でも、桜の樹の下から出てきた大量の屍体が博物館に展示されているので、屍体に関してはめちゃくちゃ詳しい。

VS文字そば

はじめに

 このブログを始めたのは6年前、わたしが中1の時だ。親とか学校とか世の中とか自分とかに「なんか違ぇだろ」と感じていたわたしは、自分のそのパッションをぶつける場所を探していた。


 楽器が弾けるわけでもない。絵が描けるわけでもない。そんなわたしができることといえば(できると思ってただけかもしれないけど)、文章を書くことくらいだった。
 学校のパソコンの授業で無料のメールアドレスの作り方を覚えたわたしは、その知識を使ってこのブログを作ることに成功した。(こういうのをテキストサイトっていうことは後で知った。)


 ブログには嘘の日記を書きまくった。沼に住んでるとか家族が宇宙人だとかそんなことを書いた。それはもちろん嘘なんだけど、ある意味では本当のことだった。


 中学の頃は、自由にインターネットを使える環境がなかったから、1度ノートに書いてから、あとで学校のパソコンを使って更新した。


 高校生になってスマホを手に入れたわたしは、いつでもブログを更新することができるようになった。でも、更新頻度はどんどん下がっていった。心の中にある文章を書くためのエネルギーみたいなものが底をつきてしまった感じだった。もともと平凡な人生を歩んできたわけだし、主張したいこともない。ある意味しょうがないことなのかもしれない。


 そんな時に「文字そば」を見つけた。1000字程度の文字だけでできたコンテンツで、日記っぽいものからシュールな創作まで色々ある。わたしがこのブログでやってることと同じだ。なんか嬉しくなって読みまくった。


 読んでいるうちに気になることが書いてあった。「大体1000文字くらいですので、通勤通学の合間やちょっとした空き時間に2~3分でつるっとお読み頂けます。」これが「文字そば」というコンテンツ名の由来のようなんだけど、わたしはめちゃくちゃ腹が立った。何が「空き時間につるっと」だ。


 わたしにとってテキストは自分自身を世界に叩きつけることだ。空き時間に読むな、テキストを読むための時間を作れ。つるっと読むな、何度も何度も咀嚼しろ。


 こうして、わたしの中に怒りの感情がわいた。心の中のエネルギーが充填されたのを感じる。「文字そば」への怒りで文章が書ける。そういうわけで個人的に「文字そば」と戦うことにしました。

 

ルール

 「文字そば」が更新されているのを確認したら、中身は読まずにタイトルだけみて、同じタイトルのテキストを書きます。
 2つのテキストを読み比べて勝敗を決めます。このブログのことは誰にも話していないので、自分で勝敗を決めます。URL上段が本物の「文字そば」で、下段はわたしが書いたもの。

 

VS文字そば

1.メシの量が足りないのが死ぬほど怖い
 https://omocoro.jp/rensai/163388/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/01/16/200008
 「ばくだんオニギリ」を「そのような爆発物」と表現したところで笑ってしまったので敗北。そういえば、人生の中で誰かにご飯をおごってもらったことがない。


2.見斬りのオファー
 https://omocoro.jp/rensai/163290/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/01/18/200005
 カービィミニゲームのことは頭に思い浮かんだんだけど、まさかゲームキャラクターにオファーするっていう話だとは。その切り口はなかった。敗北。明日はセンター試験

 

3.メビウス
 https://omocoro.jp/rensai/163666/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/01/22/093147
 商品名や作品名ばかり浮かんできて、まさか自分の体の中にメビウスが隠されている可能性は思い浮かばなかった。敗北。でも下ネタは嫌いです。


4.逡巡しない強さ
 https://omocoro.jp/rensai/163864/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/01/23/200036
 何気ない日常から教訓めいたものを引き出し、それでいて自分の小ささをオチに使うことで説教臭さを消している。匠の技が光るテキスト。敗北。


5.赤面症の思い出
 https://omocoro.jp/rensai/161098/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/01/25/213002
 甘酸っぱいホンモノの思い出だったので敗北。オチまで美しい。わけのわからないニセモノの思い出を書いてしまったことが急に恥ずかしくなってきた。わたしにはこんな素敵な思い出はない。

 

6.虫歯の痛み
 https://omocoro.jp/rensai/164586/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/02/01/173741
 これが本当の話かどうかはわからないけれど、自分がどう考えていて、何があって考えが変わったのかっていうことをきちんと書けるのはすごいと思った。わたしは自分が何を考えているのかまったくわからない。敗北。明日から私立大学の入試がはじまる。


7.君はもう白ち〇ぽを見たか
 https://omocoro.jp/rensai/164200/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/02/05/200004
 ついに出た、下ネタ。下ネタ嫌いなんだよな。と思ったらそんなに下ネタでもなくて、旅行記的なやつだった。小学生男子の言う「バカっていうやつがバカ」的なノリで、下ネタを気にするやつが1番下ネタに興味があるのかもしれない。敗北。


8.奮戦した敵を手厚く葬る指揮官になる妄想
 https://omocoro.jp/rensai/164824/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/02/06/200040
 もうタイトルで完結してるじゃん。だいたいそんな妄想したことないから、ディティールで勝てるわけがない。敗北。


9.ハンバーガーデイの革命
 https://omocoro.jp/rensai/165196/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/02/07/200013
 世の中にはこんな怖い会社があるのか。「ハンバーガーデイ」というかわいい響きに反して、酷い制度だ。革命が成就してよかった。敗北。


10.大粒のミンティア
 https://omocoro.jp/rensai/165303/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/02/08/200004
 キャンディを食べると大人になる古いアニメのことを思い出しながら書いた。引き分け。


11.女優が売れても歌手活動しなくなった
 https://omocoro.jp/rensai/165595/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/02/11/200035
 たぶん平成初期くらいの話だろうなと思ったら案の定だった。ちょうど剛力彩芽で何かSFチックな話が書きたいと思っていたので、楽しく書くことができた。よって勝利。


12.なんだかもう無茶苦茶だった。
 https://omocoro.jp/rensai/165763/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/02/17/200006
 自由度が高すぎて逆に書くのが難しい。出来上がったものを比べると、全然重なるところがない。試合不成立で引き分け。


13.卒業式を支配した経験
 https://omocoro.jp/rensai/165484/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/02/18/231330
 どうやったら卒業式を支配できるのか。真っ先に考えたのが放送部員になる方法。あとは生徒会長として答辞を読むとか、自分の第二ボタンを報酬に後輩たちを操るとか、卒業式を司る式神を召喚するとか色々考えた挙句、出来上がったものを読むと、別にこれ支配しちゃいないな。まぁでも想定の範囲内だったので、引き分け。あと一ヶ月もしないうちに、わたしも卒業だ。


14.日本になりたかった
 https://omocoro.jp/rensai/166426/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/02/21/200028
 タイトルを読んで『ヘタリア』に出てくる日本を擬人化したようなキャラクターに憧れる人の話を思いついた。マンガのキャラクターに影響を受けて痛々しい行動をとってしまった過去の自分を恥ずかしく思うみたいな筋書きだ。でも『ヘタリア』には詳しくないので、具体的なエピソードが書けないと思って、国になりたいと言ってしまった人の話を書いた。「文字そば」の方もたしかに『ヘタリア』の話だったんだけど、最後の一文に感情を揺さぶられたので完敗。


15.古時計が聞けない
 https://omocoro.jp/rensai/166152/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/03/05/200005
 憧れの裏返しなんだけど、ことあるごとに『耳をすませば』をバカにするような態度をとってしまう。今回もその悪癖が出た。読み返して気がついたんだけど、「 心当たりの方は~」でオチをつけるのは2回目だった。引き分け。だんだん書くのが苦しくなってきて、前回からだいぶ時間が空いてしまった。別に誰かのためにやっているわけでもないし、止め時がわからないなって思っていたら「オモコロ杯」というのが開催されることを知った。ちょうどいい。これに投稿して、この企画を終わりにしよう。


16.ブックオフ円環構造
 https://omocoro.jp/rensai/166632/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/03/11/205957
 「ブックオフで買った本が、買った時以上の値段で売れた」みたいな話かと思ったら、違った。書きながら話を考えたから、もう一回書けばもう少し上手に書ける気がするけど、じいちゃんがブックオフを通じて拡散していくっていうのは気に入った。勝利。


17.感動の感度が3000倍になった
 https://omocoro.jp/rensai/167148/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/03/13/200044
 卒業式のくだりが被った。ちょっと読んでも意味がわからなかったので、勝利。明後日は本当に卒業式がある。たぶん、わたしは泣いたりしないだろう。


18.観覧車怖すぎる
 https://omocoro.jp/rensai/167142/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/03/16/090002
 ジェットコースターは平気だけど、観覧車は無理って人を知っている。まぁそういう話だと思ったら、違った。観覧車の実物を見たことのない人の話にすることで、こんなに観覧車の異物感が引き出せるとは。オチは唐突だけど、そのテンションの落差に笑ってしまった。敗北。ついに高校を卒業したので、もう校長先生の話を聞くこともない。


19.三河安城駅を定刻どおり通過しました
 https://omocoro.jp/rensai/167150/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/03/18/213035
 死ぬほど難しいタイトルだった。「三河安城駅」なんて知らないし。ググった知識でエピソードを捏造した。本物の「文字そば」の方は、またAVの発言をネタにしたものだった。みんなどんだけAV見てるんだ。それにしてもAVは面白ワードの宝庫だな。性的な空間は普段隠されているから、持ち出した時にこういうイノベーションが起きやすいのかもしれない。AV見てみようかな。引き分け。

 

20.確定申告ユーモア
 https://omocoro.jp/rensai/167240/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/03/24/200045
 確定申告をしたことがない。モラトリアムを生きている身としては「確定」の二文字が怖くて仕方がない。そういう気持ちを書いた。大喜利では「食べログで高評価」って解答が使いやすいと思う。「こんな動物園は嫌だ」「初めて彼氏の家に行ったときにやるべきこと」「天才犬ラッシーの驚きの特技とは?」どうですか? 引き分け。


21.くたばれ社員旅行
 https://omocoro.jp/rensai/168036/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/03/28/200020
 社員旅行に行ったことがない。ちょうど観てたドラえもんの映画をリスペクトして書いた。本物の「文字そば」を読んで驚いたのは、こんな簡単に仕事を辞めてもいいんだってこと。現実はwork or dieではなかった。学びの多い敗北。


22.死ぬまでにやりたいことベスト3
 https://omocoro.jp/rensai/167567/
 https://binetsusan.hatenablog.com/entry/2019/03/30/200027
 一生懸命考えたけど、死ぬまでにやりたいことなんかない。実際には『最高の人生の見つけ方』は1人で見たんだけど、誰かと見たらこういう話になるだろうな、と思って書いた。やりたいことが全然思い浮かばないのは本当。本物の「文字そば」の方は、オチの意味がわからなかったので、勝利。

 

おわりに

 22戦4勝12敗6引き分けという結果になった。まあ勝敗自体はわたしのさじ加減なので、なんの意味もないことなんだけど。この3ヶ月の間、人のテキストを読んだり、自分で書いてみたりして、改めて自分には何もないことを突き付けられる思いだった。

 

 この間に、高校の卒業式を迎えたけど、予想通りわたしの涙腺はみじんも緩んだりはしなかった。たぶん、青春をかけて何かに打ち込んだり、日々を生きていた人だけが、最後に泣くことができるんだろう。そう考えると、わたしの3年間はいったい何だったんだって気がするけど、最後に「文字そば」と戦えたおかげで、高校時代にやり遂げたことが少なくとも1つはできた。

 

 途中から更新されなくなったので、薄々感じてたけど、なんと「文字そば」というコンテンツは休止することになったらしい。わたしが「文字そば」と戦っていたこととは関係ないのはわかるけど、試合中に相手を殺してしまったボクサーみたいな気持ちになる。

 

 もう「文字そば」への怒りはない。戦っているうちにそんなのはどっかに消えちまったよ。ありがとう「文字そば」。わたしはここでテキストを書きながら、お前の復活を待ってるからな。

死ぬまでにやりたいことベスト3

 いま、モーガン・フリーマンがアツい!

 自分でもよくわからないけど、モーガン・フリーマンがいまマイブーム。モーガン・フリーマンが出ている作品を見まくっている。(モーガン・フリーマンって、モーガンと呼べばいいの? それともフリーマン?)

 『ショーシャンクの空に』も『ダークナイト』も『RED』も『グランド・イリュージョン』も見た。どれも面白い。特に『RED』がオススメ。

 それで、さっき『最高の人生の見つけ方』を見た。簡単に説明すると、余命宣告されたジャック・ニコルソンとモーフリ(モーガン・フリーマンの略)が、死ぬ前にやりたいことをやるっていうハートフルなストーリー。

 たぶんこの映画を見た人の8割が、死ぬまでにやりたいことリストを作ったと思う。わたしも部屋で彼氏と見たんだけど、「死ぬまでにやりたいこと3つ発表しあおうぜ」という流れになった。

 すごい悩んだ。わたしは色んなことをやったことがない。献血バンジージャンプも海外旅行も自動車の運転も外国人とセックスもしたことがない。でも、死ぬまでに絶対やりたいかっていうとそこまででもないな。

 本当にやりたいことを考えているうちに、予告状を出してから宝石を盗むとかも思いついたけど、なんかピンとこない。やりたいことがない。

 だいたい、こういう会話になったときに「巨大ロボットに乗って街を蹂躙したい」とかうっかり言っちゃったら、相手に変な人だと思われてしまうかもしれない。本当にやりたいことが見つからないし、ここは無難な解答をするのが正解なんじゃないか。

 でも正解ってなんだろう。映画の中では「見ず知らずの人に親切をする」っていう項目があったけど、こういうのってなんか偽善者っぽいというか、気取ってる感じがするなあ。かといって、酒池肉林系は下品で欲深い感じがして印象悪い。

 そういう訳で、わたしが考えた無難な死ぬまでにやりたいことベスト3を発表します。「貸切のディズニーランドで遊ぶ」「図書館の本棚まるまるひとつ分の本を読みきる」「大勢の人を感動させる」これです。

 「ディズニーランド〜」は欲望の中にかわいらしさを忍ばせてある。「図書館〜」には知性を、とどめに「大勢の人を〜」で優しさもアピール。イヤミにならないギリギリのラインを攻めつつ人間の醜さを感じさせない、我ながら見事なラインナップだ。

 ちなみに彼氏は「フルマラソンを完走する」「グアテマラに行く」「知り合い全員を呼んでクラブイベントをやる」だってさ。つ、つ、つまんねぇ〜〜

 死ぬまでにやりたいことは見つかんなかったけど、とりあえずこの(モーガン・フリーマン似の)男と別れることから始めよう。

くたばれ社員旅行

 景気のいい時は、我が社にも社員旅行があったらしい。会社からみんなバスに乗って温泉に行くのが定番のコースだったそうだ。みんなバスが出発すると同時に車内で飲み始め、その結果、本番の宴会にたどり着けなかったものも少なくなかったとか。それから、若手社員は何らかの宴会芸(主に脱ぐタイプのやつ)を披露したりして、それはそれは盛り上がったそうだ。

 先輩からそんな話を聞いて、口では「いいッスね!」などと言ったが、まじムリ最悪絶対ごめんだ。なくなってホントよかった〜。

 ところが、近年業績と反比例して離職率が右肩上がりの我が社は、社員の士気高揚のために社員旅行を復活させると言い出した。馬鹿野郎! 逆効果だ! 離職率がさらに上がるだけだ!

 だいたい「旅行」という概念がなくなってそろそろ数世紀が経とうというのに、「社員旅行」の経験者がまだ勤めているというのも驚きだ。医療技術の進歩はすごい。「寿命」という概念は最早なくなった。それは同時に「定年退職」という概念がなくなることでもある。人々は生きている限り永遠に働かなければならなくなった。地獄だ。work or die.

 トランスポーターが発明されてから、乗り物は純粋に乗ることを楽しむ人以外には不要となった。世界の大きさは限りなくゼロに近くなった。近所のコンビニに行くのもブラジルに行くのもたいして変わりはない。ボタン1つでどこへでも行ける。

 だから、蘇った社員旅行でバスを使うと言った時はビックリした。バス。乗り物博物館でしか見たことのない巨大な車。

 あんなに嫌だ嫌だと思っていた社員旅行だけど、ちょっとテンションが上がってしまった。やっぱり男の子だから、恐竜とか車とか、そういう巨大で古代のロマンを感じさせるものには弱い。

 社員旅行当日、たしかにバスが迎えに現れた。一体いくら掛かったんだろう。感動の光景だった。ほとんどの社員にとって、初めての乗車体験だった。

 今回の社員旅行も話に聞いていたように、みんな酔ってしまって宴会にたどり着けなかった。ただし、酒に酔ったのではない。車酔いだ。まさか車がこんなに揺れるものだとは知らなかった。

 貴重なバスをゲロまみれにしてしまったことで、かなりの賠償金を請求されたらしい。会社は終わった。死。