シガレットショック死刑

最近寒いからか、外を歩いていたら急に煙草が吸いたくなりました。少ししたら、小さなタバコ屋さんがあったので中を覗くと、おばあさんが窓口で座ったまま居眠りをしていました。煙草を売ってもらうために起こそうかと思いましたが、ビックリさせてショック死してしまわないか不安になりました。老人はすごく繊細なのです。テレビで知ったことですが、老人は急にお風呂に入っただけでも死んでしまうそうです。
弁護士の友人に電話をかけ、もし起こす過程でショック死させてしまったら、私は殺人罪に問われるのか確認しました。友人は「死刑」と言いました。(余談ですが、小学生の時の彼のアダ名は「死刑くん」でした。「約束破ったら死刑ね」とか「負けた方が死刑」などと、すぐに「死刑」と口にするからです)
死刑になりたくないので、私はおばあさんを起こすのを諦めました。
しかし、それでも煙草を吸いたかった私は、煙草を店の棚からひとつ取り、商品を買った旨を書いたメモと、代金を置いて、店から離れようとしました。その瞬間、おばあさんは目を覚まし「泥棒!」と叫びました。私はビックリしてショック死してしました。
もう煙草を吸えないと悲しくなったけど、死刑くんがお線香の代わりに煙草を立ててくれたので満足です。