インターネットR.I.P.

今週のお題「わたしのインターネット歴」

 中学時代の私は、『テ〇スの王子様』のなりきり掲示板(マンガの登場人物になりきって書き込む掲示板)で、某先輩(になりきった人)と恋愛ごっこをしていました。ハンドルネームは「御伽緋彩(おとぎひいろ)」です。愛称は「スカーレット」でしたし、現実の学校の友だちにも自分のことをそう呼ばせていました。

 高校生の頃のハンドルネームは「†真宵猫†(まよいねこ)」でした。高校生になってすぐに自分のサイトを作り、そこで「普通の女子高生が何故か『戦〇BASARA』の世界に迷いこんで武将とLet's Party!!する」という実にドリーミーな小説を発表していました。サイトのアクセスカウンターは「あなたは〇〇〇人目の迷い人……」となっていて、世界観の構築に余念がありません。

 さすがに高校生にもなると、大っぴらにネットでの活動を現実の友だちに話すようなことはしていませんでしたが、『前〇プロフ』には「S ナょ 年上 カゞ ス ≠」などと書いていました。もちろん男性経験など皆無です。

 大学生になると、mixiに空の写真とBUMP 〇F CHICKENの歌詞を載せたり、誰と飲みに行ったとか何を買っただとかそういう自分語りをしていました。

 でも、こうやって振り返ると、インターネットって本当にすごい速さで進化しましたよね。昔は画像データは重いから控えめにしていたのに、今は動画でもバンバンやりとりできますからね。

 室町時代の文献によると、道具は100年ほど経つと付喪神になるそうですが、インターネットは進化が早いので、もしかしたら100年を待たずして付喪神になってしまうかもしれませんね。そしたら、付喪神になって実体化したインターネットから「御伽緋彩」や「†真宵猫†」、フランス発の自己啓発本に影響された私が現れるかもしれません。それは困る。もう過去は過去として、ずっと眠りについていて欲しいのです。

 だから、インターネットが付喪神と化してしまう前に、インターネットを葬ろうと思います。私一人の力では無理かもしれないけど、きっと同じように過去を過去のまま葬りたいと思っている人はたくさんいるはずです。ハン〇ームのチャットとかに似たようなテイストのハンドルネームの人たくさんいたし……